昨年から来年の3月まで、彦根市では”井伊直弼と開国150年祭”事業が開催されており、お蔭様で県内外から多くのお客様で賑わっております。この時期、地元商店街では2月7日から3月3日まで”城下町の雛と雛道具展”が各商店街のあちこちでウインドウギャラリーとして飾り付けられております。是非ご覧下さい。
とりわけお奨めは、四番町スクエアの「蒲鉾の小牧」のお店です。色々な美味しい蒲鉾が売られている店内に、決して大きくないスペースですが、可愛い手作りの木目込みの雛飾りが所狭しと鎮座されております。
まっ!ものの見事です!普段、あまり気に留めない地元商店街のディスプレイですが、店長(女性)から「チョッと見て行ってくれる?」と声をかけられ、外から少し覗き込んでいると、「これ、全部うちのお母ちゃんの!」と。~~~どこかで借りてきたのか、買ってきた雛飾りと思っていたら、大きな間違い。~~~思わず店内で、直見。
すると彼女から、「この正面の一番の大きな雛飾り(15人官女付き)は、私が高校に受かった年に初めて作ってくれたやつ。」・・・そのお雛さんの台座の裏には”○○ちゃん、高校入学おめでとう。”と記されているそうです。~~~それから5年おきぐらいに、お母さんは娘に作り、飾ってくれたそうです。
本当に、目に入りそうなくらいの小さな雛道具も、全部母親の愛情。そのお母さんの御年は75歳だそうです。まだまだ現役で、他の木目込みも作り続けられているそうです。~~~何体の女雛・男雛さまを作られたのでしょうか?創作にかけた時間とその細かな作業は、正に愛情そのもの! 正面には、お内裏様とお姫様の軸が掛けられてありました。「本物じゃないけど・・・、知っている人にコピーしてもらったの。」その軸は、実家のおばあちゃんがその母親に買ってあげたそうです。驚くことに、その軸の裏には”明治39年 京都 何がしと・・・”写真をよく見ていただくと判ると思いますが、男雛が右で女雛が左に並んでいます。つまり、京都飾りになっております。おばあちゃんの家は敦賀だそうですから、その当時電車の無い時代ですから、どのようにして京都まで上られたのか?大きな疑問です。歩いて?舟? とにかく、この事実も大きな愛情の証。
上から飾ってある吊るし物(?)も、全て手作り!親の愛と言うか母親の愛って言うか、海よりも深く空よりも広いと言うことを目の前にした感動でした。
是非、3月3日までにご覧にお越し下さい。3日の夜にはどうしても片付けるそうです。必見の価値ありですよ。
裏話をすると、彼女はまだ独身です。誰か~、良い人いない?
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*雑学*
古来京では、向かって左側に女雛、右側に男雛を飾っていました。
ところが、昭和3年に昭和天皇がご即位の大礼の際、天皇の玉座の左手に皇后様の御席が設けられました。
関東ではこの時以来、お内裏様の飾り方を、向かって左に男雛を、右側に女雛を飾るようになりました。